偽閉経療法はどんな治療法?副作用はありますか?

偽閉経療法はどんな治療法?副作用はありますか?

 

偽閉経療法とは、子宮内膜症の薬物治療で、エストロゲンの分泌を低下させる、最も治療効果の高い方法です。

 

このGnRHaは、GnRH誘導体製剤と呼ばれ、黄体化(黄体刺激)ホルモン「LH」と卵胞(濾胞)刺激ホルモン「FSH」の分泌を抑制し、その結果、女性ホルモンである、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が減少し、子宮内膜症の病巣を縮小し、生理痛、性交痛、排便痛などの症状を改善します。

 

卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少により、更年期症状と同様のホルモンバランスになるため、偽閉経療法と呼ばれています。GnRHaによる偽閉経療法は、経口では効果が無いため、点鼻薬又は注射薬の投与が行われます。

 

・酢酸ナファレニン(ナサニ−ル)
・酢酸プレセリン(スプレキュア・スプレキュアMP)
・リュープロレリン酢酸塩(リュ−プリン1.88・リュープリン3.75)
・酢酸ゴセレリン(ゾラデックス1.8)

 

ただ、この偽閉経療法は、子宮内膜症の有効な治療法ではありますが、反面、更年期様症状による副作用で、治療の継続ができない症例も多く見られます。

 

治療開始時に、一時的に女性ホルモンの分泌が増加するため、下腹部痛、性器出血のような月経同様の症状が現れます。痛みや出血がひどい場合は、受診してください。

 

その後、月経が止まり、更年期様の症状がみられます。ほてり、冷え、肩こり・頭痛、イライラ、発汗、気持ちの落ち込み、膣の乾燥、脱毛、不眠・うつ状態などです。

 

これらの副作用に対して、鎮痛剤や安定剤、抗うつ剤、睡眠剤、漢方薬などを投与します。

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